直売のお客様には、2時間ほどかけて、犬の習性、習慣、細かく説明させて頂きます。
犬はいくら人間の家族になったとしても、人間にはなれません。
ワンコが人間の生活に合わせてくれていると、考えて下さい。
ならば、家族に迎えた側は、犬の目線になって、習性や習慣を熟知する必要があります。
それは、結果、上手に飼える基本ともなります。
要するに、互いに幸せになれるコツであります。
これを、どのブリーダーにもやってほしいのですが!
第一に、ブリーダーは、時間が有りません!
全力で、自分の体力、時間を、全て犬の為に使い!ヘロヘロになっています。
なぜならば、飼ってる犬達は一匹一匹が違います。
その特徴を一番知ってるのはブリーダーで、それを他人に教えるには時間と更に体力が必要です。
でも、汚くて臭くて、過酷なこの仕事をやってもらう為にはまず、高額な給料が用意できなくてはなりません。
殆どのブリーダーは、家族経営、もしくは一人でやっていて、良くてもそこに一人か二人のパートさん位です!
24時間,お産になれば、夜に寝ることもできず、そのタイミングを出産に入る前から見張り、出産に付合い、終わってからも、母犬の体調を見ながら子育てをサポートします。
つまり、お金も回して、生活費をそこからだと、ホントにぎりぎりやってる人が殆どで、お客様のサポートまで、気持ちも、時間も作れないのです。
何とかこの悪循環を回避したいと、事務的運営面のサポート、ワクチン等、皆で大量に購入して、自分達で雇った獣医が各犬舎を回り、負担の軽減に努めてみたり、などなど、ブリーダーに余裕を持たせ、説明出来る人が説明をし!または、説明方法を勉強会等を設けるなどして、改善に向ける!
あらゆる方法があると思います。
今、改正愛護法案が、議論の的になっています。
ブリーダーに制限をかける!
例えば、飼育はいくつまで?帝王切開は何回まで?何歳まで出産できる?等です。
保護団体には規制は無いのですか?
聞いた所によると、立ち上げ当初の審査、寄付金で運営されてる愛護団体は、会計状況を報告しなくてはならないそうです。
しかし、私達ブリーダー、ペットショップ、サロン、ホテル等の、事業者は、年に一度の講習会(4時間半ほどかかります)受講料、登録料金、一年に一度(市町村によって多少異なります)保健所による立ち会い!
飼育の頭数、販売、出産、死亡、里親さんに譲渡した頭数等、細かく書類にて報告の義務が有ります。
しかし、愛護団体はそれらの義務が無いそうです。
多頭飼いと言うのは、ブリーダーに限らず、愛護団体も同じことが言えます。
利益の有る無しに関わらず、生き物を飼育してる以上、衛生面、健康面、同じ規制があっていいはず。
なのに、何故愛護団体には無くて、ブリーダーにだけ、規制が出来るのか?
私は変だと思います。
そして、ブリーダーの犬は、お金を払って購入した犬から、そこで、生れた犬、全て私有財産です!
30万以上ですと、固定資産税がかかり、減価償却は8年だそうです!
と言う事は、3年で引退させる場合、80万円で購入した犬は、3歳で里親に出し、残りの償却分は、どなたか払って頂けるのかな?
それとも、税法も変えますか?
私有財産と言う枠も変えますか?
また、日本では、私有財産に制限は有りません。
例えば車、好きで買えるのなら、税金を払えば、何台でも所有出来ますよね?
犬も、同じです。
そもそも、飼育崩壊するから、頭数に制限をかけましょうと言う話しですよね!
ならば、飼育崩壊していなければ、規制も罰則も、過剰な事になりはしませんか?
特に制限を法律にするとなれば、関連する、法律を沢山変えていく、必要が生じて来そうですよね?
飼育崩壊=ブリーダーの様に言ってますが、
飼育崩壊は、一般のお家でも、愛護団体でも、起こりえます!
要は、お金が無くて、人の手が足りなくて、それが原因です。
いくら犬が好きでも、愛護の誠心があっても、現実には勝てないと言うことです。
そこを変えなくては、崩壊はどこにでも有り得ます。
そして、ブリーダーの犬は私有財産です。
お忘れなく!
本来、他人に、里親に出せとか、帝王切開に回数制限を付けられるとか、あり得ません。
あなたの、お家、汚いから、売りな!とか、言えないですよね?
法律上、それと同じです!
なので、ブリーダーを一律で制限するのは、無謀なおはなしです。
今日も、ポメラニアンの小雨が出産しました。
グランママでした〜(. ❛ ᴗ ❛.)/