アップルがいなくなった日、
歯医者から帰った私は、スタッフから説明を聞き、それまでアップルを探し回ってくれてたスタッフを返しました。
五時にシェルティーの里親さんが迎えに来る予定で、無事二頭のシェルティーをシェルティー大好きな方に渡すことが出来ました。
その後急いで、子犬や母犬、お産部屋の子達にご飯を配り、健太とグリコを連れて散歩をしながら、アップルを呼び、グリコが疲れて足を引きずる様になっので、一度犬舎に戻り、再び捜索に出ました。
その時の、家の前で、うちのお客様、クロエのご家族が来ていただき、捜索に協力していただきました。
そして、少し下がったところで、ボランティアの方に何台もの車で来ていただきました。
私は、アップルを愛しています。母親の気持ちです。
その気持ちを共有してくれる人が居るのかと、驚き、そして、感動し、ありがとうございます、でも、あまり遅くならないように、、、確かそんな言葉をいいかけた時、あなたのためでは無いから、アップルちゃんが心配だから来たの!あなたの為じゃない!!
っと、ボランティアさんに言われました。
その、態度が、ブリーダーに対しての敵意と感じました。
アップルを逃がしてしまったショックでいっぱいだった私は、サンドバッグを殴られ、蹴られたような気持ちになりました。
その後、そのボランティアの代表の方に、チラシを配ったら?お金を払ってプロのペット探索を頼んでみたら?色々アドバイスいただき、自分の失態、自分の力のみで補おうとしていた自分に気がつき、お金を払う、手段、そして、人の善意にすがってもいいんだと、それが、アップルのためなら、それでいいんだと気がつき、そして、そのボランティアさんの話を聞いて、あー、この人たちは、エゴでやってるボランティアさんではない!信用できる、本物のボランティアさんと分かり、尊敬の位に達しました。
その後、個人で、探索を手伝っていただいていた個人のボランティアさんもいました。
でも、私の目を見ようとしないことに、違和感を感じていました。
業者に頼み、探索が充実してきた頃、これでやめさせて頂きますと、チラシをご自分でコピーしたと言って、沢山のチラシを渡して帰られました。
その時の言葉は、もう、諦めて、どうせ外にいたら死んでるだろうし、拾われたにしても、拾ってくれたその人にアップルちゃんをあげてしまえばいい!
と言って帰りました。
どうするかは、私が決めること、なぜ今まで協力してくれた人がこのように言うのか?
答えはその後、メールで分かりました。
やっぱり、ブリーダーを良く思っていませんでした。
その夜、信じて貰えなくても、私の考えを返信にて、長々と書きました。
そんな、ブリーダーに対して疑念を感じられてる方に
申し上げたい。
北海道の仔犬の卸価格は、内地の半額以下です。
レベルが低いからは、勿論ですが、そんな安ければレベルを上げることは出来ません。
下手をすると、北海道の犬だからと、固定観念で安いことを前提で買おうとする業者も居ます。
ブリーダーは、体力勝負の過酷な仕事です。
お産は夜中が多く、沢山生まれる仔犬の中にはほ乳が必要なこも多く、昼も夜もびっちり、働かざる負えません。
じゃあ、やめれば?
年を取っても子供を生ませ続け、狭くて汚いゲージで、、、
言っておきますが、それは、イメージです!
確かに北海道でブリーダーやるのは金銭的に大変ですし、過酷すぎて、丁寧な飼育が出来なくなるのも事実です。
でも、イメージで批判的になってませんか?
ブリーダー、やったこと有りますか?
そりゃ、ごく一部のブリーダーに金儲けが目的で始めた人はいるでしょう!
しかし、言っておきます。
よく、考えて下さい。
不衛生、運動もさせない、愛情もかけないで、発情、妊娠、出産、出荷、スムーズに簡単に、出来ると本当にお思いですか?
いえいえ、絶対無理です。
ゲージは、一頭に一つ!
綺麗に!でも、広い場所に出すのは運動の時だけ、ずっと出してると、テニトリーを意識する動物なので、時間を経過すると喧嘩になります。一ヶ所に混在させるには、時間をみて長時間は限界があり、その後はゲージに入れます。
それは、鉄則!
なぜかと言うと、犬は地面に穴を堀り、巣にする生き物なので、天井があり、ある程度の狭い巣のような空間に、それは、犬にとって安心する場所なんです。
そして、沢山の犬を一ヶ所の建物に入れて飼育するのは理由が有ります。
管理のしやすさです。
自由が無いから、ひどいとか、その感覚は人間の感覚です。
何より、ブリーダーは、計画的繁殖をさせるのが仕事です。
その辺、計画的にしなければ、例えば高齢になっても妊娠させる、掛ける相手を考えないで交配する。等をやっていると、絶対に、採算が合わなくなります。
例えば、大袈裟な話ですが、自然界では、勝手に交配し、死ぬまで子供を産み続けます。祖先を残すために、生き物の自然な姿です。
私は、立証できます。
当犬舎にて、経験した事実ですが、最初は一人だったパートさん、でしたが、二人、三人と増やして行きました。
飼育頭数は増えていないのに、年々、人を増やすごと、繁殖の頭数、売上は、年々少しずつ上がって行きました。
要するに、しっかり管理すると、犬の健康が保たれ、いい繁殖をします。
そして、私は犬が一番良い年齢な時だけ繁殖をし、五歳になったら里親に出します。
仔犬から出産ができるようになるまで、一年育てます。
一歳前に出産はさせません。
徹底した管理は、犬の繁殖、つまり、健康、に繋がり、
そして、パートさんには、慌てて掃除しない、ゆっくりでいいから、しっかり、そして、犬を見て、犬の異常に気付いて、触って、名前を読んで!と頼みます。
その事で、犬は安心し、心の安定に繋がります。
そして、北海道の価格の問題ですが、いくら、可愛い犬を繁殖できるようになっても、安く買われては、結局、元の木阿弥、レベルの向上には繋がりません。
そこで私は、高額で販売できるルートを作りました。
これで、スタッフを増やせると、今年1月の末に、社員の求人募集をしました。
幸い二人の社員と一人のパート、そして、昨日、どうかやらせてと、日曜日のバイトとして一人を雇いました。
これで、ドッグランにも、人手を増やせます。
皆、熱意のある若者です。
犬が大好きで、やりたいと、この仕事やりたいと、その熱意を信じて採用したした。
しかし、そんな若い人、私の知ってるブリーダーさんも居ますが、最初は犬が好きで始めても、世の中がブリーダーに対して理解なく、批判ばかりで、自分の犬舎をホームページなど作ってオープンに出来ないのです。
せっかく、この道に入っても世間が、純粋に頑張りたい若者を潰してしまっては、本当の批判の意味はありますか?
私は年々体が動かなくなり、計画的に犬を減らして辞めようと思っていました。
しかし、たまたまいい販路が出来たことと、18年、犬の事業にお金を注ぎ込めた、他の事業をやってたと言う事もあり、ここまで、これましたし、まだ、この道に入った若者を育てようと思いました!
また、犬にお金を注ぎ込んでしまいました。
しかし、世間が変わらなければ、志しをどんなに持っていても潰してしまいます。
私たち、年輩者は、交配にこの事業を上手くできる方法を教えること、それこそ、巡り巡り、不幸な犬を作らないことに繋がらないでしょうか?
他に私は、直売のお客様に、挫折しない飼育方法を教えています。
犬を飼うのは人間です。
犬舎にしても、一般の飼い主さんにしても、犬を飼うのも、崩壊するのも、人間です。
その人間の教育は、一番大事な事ではないでしょうか?
幸福な犬を作るために、幸福な人間を作るために、人間の教育は一番だと、私は思っています。
私は、発信続けたいと思います。
そんな人間と犬の為に、そして、ブリーダーの成功したブリーダーの見本になれるように、努力を惜しまずに行きたいと思います。
どうぞ、知らないのに、批判だけが先走らないように、ご理解をお願い致します。
誤字脱字、有りましたら申し訳ありません。
グランママ